【品種別】紫陽花の芽吹きと開花時期について考える

 


うちの紫陽花がまだ芽吹かない。蕾が見えないけど今年の花は諦めるしかない?

春も後半に差し掛かると、このような不安を抱える方もいらっしゃると思います。

ですが落胆するのはまだ早いかもしれません。

紫陽花はいくつかの系統に分けられ、どんな系統の血を引いているかで芽吹きや開花の時期は大きく変わってきます。

今回の記事では系統別の芽吹き時期と開花時期の傾向、そして私の持っている過去2年間の品種別の芽吹き・開花時期の記録について書き留めたいと思います。


目次


1. 紫陽花の萌芽や開花時期は系統によって異なる

「紫陽花」と一口に言っても、実は様々な系統が存在します。以下に私の栽培している系統の特徴を記します。ちょうど三者三様に分かれているので、なかなか面白いと思います。

  • ホンアジサイ系: 原種に最も近い系統の一つ。非常に強健で成長が早く、芽吹きが最も早い。
  • ヤマアジサイ系: 日本太平洋側の気候にジャストフィット。ホンアジサイと西洋アジサイの中間のタイミングで芽吹く。開花時期は最も早い。4月下旬には蕾が上がり、ゴールデンウィークには開花する。

  • 西洋アジサイ系: がっしりしているが他二つに比べ樹勢は劣る。発芽・開花時期ともに最も遅い。

上記の他にもエゾアジサイ(ニワアジサイ)、ヒメアジサイ、コアジサイ、カシワバアジサイ、ツルアジサイなど多数存在します。

私の手元には去年からエゾアジサイ「雪てまり」とヒメアジサイが仲間入りしましたので、彼らのデータも追々記していくつもりです。


2. 実録:2024-2025 我が家の萌芽と開花時期のログ


品種 2024年
(暖冬)
2025年
(厳冬)
ホンアジサイ 芽吹: 2/27
開花: 5/19
芽吹: 3/8
開花: 5/18
西洋アジサイ 芽吹: 3/28
開花: 6/4
芽吹: 3/22
開花: 6/9
瀬戸の月
(ヤマアジサイ)
芽吹: 3/15
開花: 5/12
芽吹: 3/22
開花: 5/13

※芽:芽出しの記録 / 花:開花の記録

最も芽吹きが早いのはホンアジサイ、最も開花が早いのは瀬戸の月であることが分かります。逆に最も芽吹きが遅くなりがちで開花も遅いのは西洋アジサイです。

また、ホンアジサイ・瀬戸の月は芽出しが大幅に遅れても開花日はほぼ変わらないのに対し、西洋アジサイは芽出しも開花日もムラッ気があります。


2024年の実際の様子

2024/02/27 ホンアジサイ

2024/05/21 ホンアジサイ

この年は暖冬で落葉も遅く、芽吹きも早かったです。

2024/05/12 瀬戸の月


2024/06/04 ようやく開花を迎えた西洋アジサイ


2025年の実際の様子

2025/03/26 瀬戸の月

2025/05/13 瀬戸の月

2025年は12月までは暖かかったものの、2月半ばから後半にかけて遅れて大寒波がやって来ました。その影響で芽吹きが遅れたと考えられます。


考察

上記の表により、我が家の西洋アジサイはガクアジサイとしての血が濃いことが推察されます。

ガクアジサイ系は花の盛りが6月中旬と、アジサイの中でも最も遅いです。この頃になると開花の早いヤマアジサイは関東ではほとんど花が終わっています。

また、(特別な改良品種を除き)複雑に交配され、原種から遠くなるほど、株としての丈夫さが弱まる傾向を感じています。つまり暑さ寒さ、剪定に弱く、害虫がつきやすく、成長が遅くなるといったことです。このような樹勢の弱さも芽出しや開花時期に影響を与えているのかもしれません。

といってもアジサイは元々強健な性質を持つ植物であり、例えば桜などの繊細な樹木に比べ管理しやすいのは変わりありません。


3. 2026年(平年並み)の現状と予測

今年の冬はほぼ平年並みで2月中旬以降の気温が比較的高めですので、ちょうど2024年と2025年の間くらいから芽吹き始め、開花は平年通りと予想しています。

西洋アジサイ、特に葉が肉厚で開花時期が遅めなどガクアジサイ系の特徴を持つ株をお待ちの方は、焦らず3月下旬まで待ってみましょう。

2026/02/18 緑になり始めているホンアジサイの芽

2026/02/18 地際から今にも芽吹きそうな西洋アジサイの芽


芽吹いていなくても、寒さが緩むと赤かった芽が緑に戻ってきたり、地際から新しい芽の先端が顔を出したりといった変化は、枯れていなければ必ずあるはずです。日頃からよく観察してみると楽しいですよ。


コメント

  1. 来ました〜♪
    こりゃまた綺麗な紫陽花ですね!! 梅雨時期になると近辺でもよく見かけますが、こんなに綺麗な花だったのかと思わされましたほどです。配達員さんが思わず声を掛けたのも納得〜。
    花が植えられている所ってのはやっぱりとても印象的ですしね。じっくりと見ているわけではなくとも必ず目に入ってきますし、よく通る道なんかでは「お、今年も花が咲いてきたなぁ♪」だとか「次はまた来年かぁ」だとか思うもんで、平和な日常の賜物です。


    そして、紫陽花というのはヒマワリのような一年草ではなかったことを知らされました😳 言われてみると花が終わった後、いつまでも枝が立っているなぁと…

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    1. わー!いらっしゃいませ!!紫陽花の記事までご覧になってくださったんですね、ありがとうございます。桜の記事一覧のリンクがうまく貼れなくてお手数おかけしました⋯⋯!

      ふっふっふ、お淑やかな桜も良きですが紫陽花もなかなか楽しいですよ。盆栽道中記からは桜を育てる魅力と挿し木の奥深さ、なにより盆栽の面白さを学びましたので、私からは紫陽花の布教ができましたら嬉しいです🌱

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